推薦の言葉

プロフィール

推薦者:桂 研一郎(かつら けんいちろう)先生

日本医科大学内科 准教授
日本医科大学大学院修了
専門は、神経内科学・脳卒中学
神経内科・脳卒中学分野の分担著書、英文論文多数。

"Combination therapy with transductive anti-death FNK protein and FK506 ameliorate the brain damage with focal transient ischemia in rat."
J. Neurochem.106:258-270, 2008.

"Involvement of mitoK(ATP) channel in protective mechanisms of cerebral ischemic tolerance."
Brain Res. 2008 Oct 31; 1238C:199-207.

"Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals."
Nat. Med. 2007. Jun;13(6):688-94

『脳血管障害の臨床』、『脳卒中ハンドブック』、『脳血管障害の最新治療』等々。

推薦の言葉

近年、医薬品開発は、グローバルに治験が実施される国際共同治験が増えてきています。
欧州製薬団体連合会(EFPIA)の調査によると、国際共同治験の実施率はすでに50%を超えている由、そして、今後、
この傾向は急速に高まることが医薬品業界・医療業界で予測されています。

医薬品およびバイオテクノロジー製品の開発における、こうしたグローバル化は、いくつかの新たな課題を生じさせていますが、そのうちのひとつが言語の問題です。

つまり、国際共同治験の共通言語である英語を、自国の言語に翻訳する、あるいは自国の言語を英語に翻訳する必要性、
そして、日本人に合ったプロトコ−ルを作成し実施する上での海外の国際共同治験本部とのやりとりの必要性など、が急増
してきています。
加えて、他の非英語圏の国々同様、日本の規制当局も、薬事申請関連資料は日本語に翻訳したものを提出することを求めています。

治験関連資料あるいは薬事申請関連資料の翻訳の質が悪ければ、スケジュールの遅延やコストの増大、ときに訴訟にも
つながり得るし、なによりも治験薬の安全性および有効性の証明に悪影響を及ぼす恐れも出てきます。

また、英語力が足りず、国際共同治験に参加するだけで精一杯の状態では、日本人に合ったプロトコ−ルに準拠した
治験の実施が困難になり、その治験薬の日本人での有効性・安全性の確認が十分に検証できない懸念が出てきます。

日本が国際共同治験に参画しようとする際に医薬品開発業務に携わる関係者の英語力の底上げは大きな課題の
ひとつになっています。

このような状況下で、多くの製薬企業・行政当局・大学関係者・治験責任医師・ナース・CRC・CRAのかたがたの
英語能力のスキルアップは避けて通れない状況にきており、同時にそのかたがたをサポートする優秀な医薬医療系
翻訳者の出現が待ち望まれています。

よって、医薬品開発に係わる優れた英語力をもつ人財の育成を目的とする当養成講座は医薬医療業界にとって
極めて有意義な企画と考えます。
当講座から優れた医薬医療英語能力を具えた人材及び医薬医療系翻訳者が誕生することを心より希望します。

その人財諸君が担当する、国際共同治験業務および医薬品開発関連資料は、国際共同治験ひいては薬事申請を成功に
導くファクターのひとつとなるでしょう。
こうした貢献は、ドラッグラグの解消、日本人に合った薬剤の導入、さらには優秀な国際的新薬の創製につながって
いくことを俯瞰するにつけても、医薬医療系翻訳に関心深い諸氏の一念発起と活躍をおおいに期待するものです。

桂 研一郎
日本医科大学内科 神経・腎臓・膠原病リウマチ部門

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医薬医療系翻訳の講師
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